ろうけつ染め
ろうけつ染めとは、蝋を使った染色技法です。
染色技法としてはかなり古くから伝わるもので、2~3世紀ころには既にろうけつ染めがされていたと言われています。
溶かした蝋を生地に塗って柄を描き、その上から色を染めると、蝋がついた部分が染まらずに残ります。
多色に染める場合は、明るい色の部分から順に、濃淡の数だけ何度も染めます。
蝋といえばろうそくの蝋を思い浮かべますが、ワックスなども蝋に含まれ、種類は多様だそうです。
蝋の硬さや溶ける温度の違いなど、様々な性質の蝋を使い分け、多様な表現を生み出します。
画像は横山喜八郎先生の振袖です。
花びらと蝶が無数に折り重なって、無限の空間が続くような印象を受けます。
何度も何度も色を重ねることで、深い陰影が生まれるのです。
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