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ピアノの鍵盤をモチーフにした上田紬の名古屋帯

ただ今
『信州上田紀行 小山憲市 織個展』
開催中です!

昨日のブログに続き、今回も小山憲市さんに制作していただいた丸太やオリジナルの帯をご紹介します。

小山鍵盤帯1
小山憲市作 九寸名古屋帯

ピアノの鍵盤をモチーフにした上田紬の九寸名古屋帯です。

一見すると幾何学模様のようですが、ピアノの鍵盤の配列になっています。

ピアノ柄というと、よく見かけるのが真っ黒な地に黒鍵と白鍵が直線的に並んだ「そのまんま」なもの。

しかし、あまりにもあからさま過ぎると、着物の柄としては美しくありません。

日本文化の最も美しいところは、「匂わす」ところなのです。

つまり、あるものをそのまま表現するのではなく、さりげなくニュアンスを伝えることで相手に想像を喚起させるのです。

この帯も、ピアノそのままの、真っ黒と真っ白による直線的な鍵盤であったなら、ピアノでしかなくなっていたでしょう。

この帯は、色、構図、などを、ピアノの最も特徴的なモチーフを残しつつ単純化し図案として再構成することによって、「ピアノであるとも感じる幾何学的な着物の文様」として生まれ変わらせたのです。

着物や小物とのコーディネートや、着る場所、着る環境などによっては、この帯をよりピアノらしく見せることもできます。

たとえば着物や小物にも音楽をモチーフにしたものを選び、コンサート会場へ着ていくならば、この帯は誰にもピアノの鍵盤として見られるでしょう。

逆に、ごく普通の着物などとコーディネートすればお洒落な幾何学模様というニュアンスにもなります。

色々な捉え方で楽しめるのが着物の面白さです。


小山鍵盤帯2
太鼓柄のアップです。

すくい織という技法で柄を織り出しています。

野蚕糸の太い糸がアクセントで、ポチポチと玉を作っているのがかわいらしいですね。


小山鍵盤帯3
前柄。

仕立てると上下半分になります。

鍵盤で黒鍵にあたる部分はシルバーグレーですが一つ一つ微妙に色を変えています。

地の部分も中心が少し明るいグラデーションに見えるよう、少し明るい色の糸で織ってあります。


小山鍵盤帯4
この帯のコーディネート案です。

着物は丸太やオリジナル小紋『楽器の饗宴』です。

照りのある生地を明るい黄色で染めた小紋を、紬の帯で落ち着いたトーンに。

帯揚げ、帯締に赤い色などアクセントの利いた色を使うとお洒落です。



11月3日(土)~11日(日)

『信州上田紀行 小山憲市 織個展』

場所:丸太や



お問い合わせは丸太やへ→丸太やホームページ

Tel: 078-331-1031
FAX: 078-331-1852
E-mail: marutaya@tulip.sannet.ne.jp

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プロフィール

みきゆづる

Author:みきゆづる
神戸・元町の老舗呉服屋「丸太や」の店員です。
元町商店街一番街の大丸前入り口から入ってすぐの店先に着物姿で立っていることが多いです。
音楽が好きで、バイオリンもかじっています。
年2回の丸太やフレンドリーコンサートで演奏もします。

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