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信州上田紬 小山憲市さんの工房を訪ねて

11月5日から丸太やでは、信州上田の染織家・小山憲市さんの上田紬展を開催いたします。

小山憲市上田紬201610283

【信州上田紬 小山憲市 織個展】
11月5日(土)~11日(金)
場所:丸太や
催しのご案内はコチラ


より美しいもの、より心に響くものを求めて発展した上田紬。
その気質は、現代の上田紬を代表する小山憲市さんにもしっかりと受け継がれています。
今年もまた新しいチャレンジをしているという小山さんの今を拝見するべく、工房を構える上田へ先日お伺いしました。
四方を山に囲まれた盆地である上田はすでに神戸より少し肌寒く感じるほど。
真田丸人気で賑わう上田駅に降りると、小山憲市さんが迎えてくださいました。
小山憲市上田紬201611018
<小山憲市さんと>

上田紬201611011
<真田氏居城跡から上田市街を望む>

小山憲市さんは、自宅を兼ねる工房で糸の精錬から染色、織まで、ほぼ全ての工程を一貫して制作されています。
小山さんほど多くの工程をこなす工房はほとんどありません。

「どれか一つ欠けても良いものが作れないので、できることは全て自分の手でやりたい」

という小山さんのこだわりが、一つ一つの工程に表れています。
最近取り組んでいる新しいものも見せてくださいました。
「この糸は今まで使ったことのない糸で、次の着物に取り入れてみるつもり」
と見せてくださったのは、ふんわりとした手引き真綿糸。
上田紬201611015

貴重な品種の梅の枝からは、鮮やかな色が得られたそうです。
上田紬201611014

今まさに織り始めている着物は「絣と、すくい織を重ねた多層的な質感」を目指した着物。
上田紬201611013

上田紬201611012

「やりたいこと、作りたいものがまだまだたくさんあって、体があと3、4つ欲しいね」
と冗談っぽく笑っていました。

出来上がったばかりの新作も拝見させていただきました。
一見シンプルに見える縞は、よく見ると変化に富み、見れば見るほど奥行の深さに吸い込まれていきます。
小山憲市上田紬201611017
「都会的で洗練された新しい縞の着物を作りたかった」
という言葉通りの、モダンな風合いです。

仮仕立てしてある着物は、伝統的な着物の構図である「熨斗目」を再構成したもの。
上田紬201611016
よく見ると様々な色や質感の糸が複雑に重なり合っています。
「動かすと雰囲気が変わるでしょう。織物は一本一本の糸に意味があって、大事な役割を担っているんです。
今見えていない糸も、角度を変えると表情を表す。身にまとう着物ならではの表現です」

という、小山さんの考え抜かれた糸使いです。

「着物は雄弁すぎると着づらくなってしまうけど、着る人に語りかけるものも必要。
僕の着物は、初めて着物を着る人でも気軽に着ることができて、
それでいて着れば着るほど味わいの深さを感じてもらえる、そんな着物を目指しています。
だから、ぜひ僕の着物を穴があくほど見てほしいし、触ってほしい」

と、熱く話してくださった小山さん。
より一層深みを増し、瑞々しい感性が溢れる今年の新作をぜひお手に取ってご覧ください。

お問い合わせは丸太やへ→丸太やホームページ

Tel: 078-331-1031
FAX: 078-331-1852
E-mail: marutaya@tulip.sannet.ne.jp

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プロフィール

みきゆづる

Author:みきゆづる
神戸・元町の老舗呉服屋「丸太や」の店員です。
元町商店街一番街の大丸前入り口から入ってすぐの店先に着物姿で立っていることが多いです。
音楽が好きで、バイオリンもかじっています。
年2回の丸太やフレンドリーコンサートで演奏もします。

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