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【友禅染 原田今日子 初個展】10月26日~31日

友禅染作家・木戸源生さんが「私に無い感性を持った優秀な女性作家がいるので、ぜひ作品をご覧いただきたい」と、原田今日子さんをご紹介くださったのは2010年のことでした。
木戸源生さんの工房で初めてお会いした原田さんは、物静かで、「まだ自作は多くないのですが」と言ってそっと作品を広げてくださいました。
その作品は、まるで生命力が溢れ出ているようで、友禅染という技法の表現力を改めて感じさせられる力のあるものでした。
以来、弊店で木戸源生さんの作品展の折には原田今日子さんの作品もいくつか出品いただいておりましたが、この度は原田今日子さんの作品をご覧いただく初個展を開催させていただきます。

原田今日子個展20171017
【友禅染 原田今日子 初個展】
10月26日(木)~31日(火)
神戸・元町 丸太や店内

※10月28日(土)・29日(日)に原田今日子さんがご来店くださいます

原田今日子201710171


原田今日子さんは、友禅図案家のお父様、能面作家のお母様の間に生まれ、友禅の図案を塗り絵にして遊ぶほど、幼いころから和の文化に囲まれて育ったそうです。
自然と友禅染の道に進むことを考えていたそうですが、同じような花鳥風月の模様を扱い続けることに疑問を感じ、一時は染織から離れ、別の仕事を目指したことも。
そんな原田さんに転機が訪れたのは、故・石田凱宣さんとの出会いだったそうです。
伝統に捉われない、自由な文様表現をされていた石田凱宣さんの作品に魅せられ、以後は独自の世界を友禅染で表現する道に進まれ、今日に至ります。

原田今日子さんの表現する世界は、他のどんな作品にもない独自なものです。
それは原田今日子さんの「まだ誰も見たことのないものを描きたい」という制作姿勢の表れです。
目にしたものを、見たままでなく、対象を何度も観察し、自身の中で何を描きたいのかを突き詰め、そして見えてきた世界を布に表現するのです。

原田今日子201710172

「たとえば、銀杏の模様のものはありふれていますよね。
当たり前の銀杏は描きたくない。
だから、何度も銀杏の木や葉を観察して、まずはきちんと正確なスケッチを描きます。
そして、銀杏を美しいと思うのはなぜだろう、どこに一番銀杏の美しさがあるのだとうと、考えるんです。
そして私が美しいと感じたのは、銀杏の葉が一枚ではなく、一つの点から群を成すように広がっていること、
そして、もっとも美しく色付いたときに、一斉に散ることでした。
一斉に舞う葉を群として描くことで、銀杏の葉にとってクライマックスといえる散り際の美しさを表現したいと思いました」

と話し、制作途中の銀杏をモチーフにした作品を見せてくださった原田さん。
これほどまでに、一つの模様に対して深く考えている方は、なかなかいらっしゃらないのではないかと感じました。
私と同じ景色を見たとしても、きっと原田さんには私には見ることのできない世界を見ているのではないかと、そんな風にも感じました。

原田今日子201710173

誰も見たことのない世界を表現するのは、たやすいことではありません。
長い歴史の中で醸成された日本の文様はもちろん魅力的ですが、それら古典文様も、その文様の存在価値や意味を問い続けられ、残ってきたものです。
描くもののことを考え抜き、心に浮かぶ情景を描ききるプロセスを抜きに、本当に価値あるものは生まれないのではないでしょうか。
原田さんが描く作品は、その一つ一に物語を宿しているのがわかります。

「世の中にたくさんの着物があり、染色家の方もたくさんいらっしゃる中で、私が作る意味を作品の中で問い続けたい」

と語る原田さん。初めてお会いしてから今日まで、ぶれることなく貫いているその姿勢が、作品にも表れているように思います。
着物は衣服です。ですが、作るものの思いによっては、単に衣服であることを越え、芸術としての価値を帯びることができる、世界でも数少ないものの一つです。
この度の個展では、原田さんの初期作品から、公募展の受賞作品、そして最新作まで、原田さんのこれまでの歩みを、作品を通してご覧いただきたいと思います。
原田今日子さんが、真剣に向き合い、そして見出した世界に一つだけの美しさを、ぜひお手に取ってご覧ください。

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友禅染
原田今日子(はらだきょうこ)
―プロフィール―
1991年 京都市銅陀美術工芸高等学校 卒業
1993年 嵯峨美術短期大学 卒業
1996年 石田美術工芸 入門
       石田凱宣に師事 修行に入る
2004年 京都彩芸美術協会 青年部に入会
2005年 第50回彩芸展青年会の部
       京都新聞社賞 受賞
2007年 独立
       染・四君子の会に入会
木戸源生 指導の元、神泉苑大念仏
       狂言衣裳の制作奉納に参加
2008年 第53回彩芸展 青年会の部
       京都市長賞 受賞
2010年 京都工芸ビエンナーレ
       京都府美術工芸新鋭展 入選
       (社)日本染織作家協会
       第13回関西支部染織展 奨励賞
2016年 「綺羅暦展」手描友禅作家五人展
       京都市勧業館みやこめっせ
2017年 日本染色作家協会関西支部展
       佳作入賞




お問い合わせは丸太やへ→丸太やホームページ

Tel: 078-331-1031
FAX: 078-331-1852
E-mail: marutaya@tulip.sannet.ne.jp

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プロフィール

みきゆづる

Author:みきゆづる
神戸・元町の老舗呉服屋「丸太や」の店員です。
元町商店街一番街の大丸前入り口から入ってすぐの店先に着物姿で立っていることが多いです。
音楽が好きで、バイオリンもかじっています。
年2回の丸太やフレンドリーコンサートで演奏もします。

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