FC2ブログ

民族衣装の模様はなぜ刺繍が多いのか?

ただ今丸太やでは【名和野要コレクション 日本と世界の民族衣装展】を開催しています。
世界の様々な地域の民族衣装を展示していますが、その多くが刺繍によって模様が表現されています。
なぜこれほど刺繍が多いのでしょうか?

刺繍201902251
布に模様を表現するには、いくつか方法があります。

糸に模様を付けたり織り方を工夫することで模様を表す織の技法
布を色付けする部分としない部分を分けて染める染の技法
布に糸を縫い付ける刺繍の技法

中でも刺繍は、布に模様を表現する技法の中でも特に歴史が古いものです。
刺繍201902255

刺繍の歴史が古く、かつ全世界で盛んなのには理由があります。

まず、刺繍は針と糸があればできる技法です。
遊牧民など、定住しない民族は大きな道具を持ち運べません。
織物をするには大きく重い機が必要ですし、機を置く場所も必要です。
布と糸と針があればでき、大きな場所もいらない刺繍は
どんな場所でもできる技法なのです。

刺繍201902254

また、刺繍は水が無くてもできます。
染織には水が不可欠です。
友禅染など日本の染技術は、豊富な水資源があるからこそ可能な技法です。
刺繍は山岳地帯や砂漠地帯など、水が手に入りにくい場所でもできるのです。

刺繍201902252

さらに、刺繍は技術的には誰でもできる技法です。
もちろん、美しい刺繍をするには技術がいりますが
針と糸さえ扱えれば基本的に誰でも取り組むことができます。
織物や染物は高度な技術が必要で、専門職化しなければ難しいものがほとんど。
刺繍は専門的な技術が無くても、農作業や家畜の世話、家事などの合間にもできます。

刺繍201902253

民族衣装の刺繍は家内消費のためのものがほとんど。
自分のためや、自分の子供たちのために、手間暇を惜しまず作られます。
一針一針に、家族への愛情を感じることができます。
【日本と世界の民族衣装展】は3月3日までの開催です。
ぜひお気軽にお立ち寄りください。

名和野要民族衣装展20191
【名和野要コレクション 日本と世界の民族衣装展】
~文様から読み解く世界の文化~
2月23日(土)~3月3日(日)
神戸・元町 丸太や店内
催しのご案内は<コチラ>


お問い合わせは丸太やへ→丸太やホームページ

Tel: 078-331-1031
FAX: 078-331-1852
E-mail: marutaya@tulip.sannet.ne.jp

facebook始めました!よかったら「イイネ!」って押してネ!→丸太やfacebook

プロフィール

みきゆづる

Author:みきゆづる
神戸・元町の老舗呉服屋「丸太や」の店員です。
元町商店街一番街の大丸前入り口から入ってすぐの店先に着物姿で立っていることが多いです。
音楽が好きで、バイオリンもかじっています。
年2回の丸太やフレンドリーコンサートで演奏もします。

検索フォーム
最新記事
丸太やFacebook
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ファッション・ブランド
125位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
27位
アクセスランキングを見る>>
カレンダー
01 | 2019/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -
アクセスカウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR